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2014年活動報告

1月:石川県内の成人式で毎年配布される「新成人に贈る人権メッセージ」リーフレットで、人権侵害の説明例に「同性愛者・性同一性障害者に対する偏見」が初めて付け加えられました。昨年11月の石川県への具体的要望を生かしていただきました。

「LGBTの学校生活に関する実態調査」や、「地方公務員の採用試験で性的指向を尋ねる適性検査が行われている問題」などについて連携している「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表の明智カイトさんが金沢にいらっしゃいました。

    

2月:「石川県人権啓発パネル展」に、さまざまな人権課題のパネルと並んで、初めて「多様な性、知っていますか?」パネル8枚(「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」作成)が展示されました。日本海側の自治体としても、初展示でした。 
    会場: 石川県庁展望ロビー(19階) 入場無料
    日時: 2月6日(木)11時 ~ 2月19日(水)16時 (会期中無休) 

 

   「レインボー金沢☆メルマガ 」創刊。

    

3月:「LGBTの学校生活に関する実態調査」のデータ分析への助言を求めて、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表の遠藤まめたさんが金沢にいらっしゃいました。(この調査結果や報告書は、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」のHP等で後日公表されました。)

 

金沢市教育委員会が、新しい「 金沢市健康教育推進プラン2014」を策定・公表しました。昨年9月のパブリックコメントの機会を生かして送った意見を丁寧に検討いただき、一部が内容に反映されました。「◆心の健康」や「◆性に関する指導(生命尊重)」について、人権教育の視点も重視しながら教育にあたることが明記されました。 

 ◆心の健康 p.10.
「心の教育の充実」のための具体的取り組み例
「人権教育や性に関する指導(生命尊重)等との関連性を生かして指導する。」

 ◆性に関する指導(生命尊重) p.19.
「目指す子どもの姿」3項目の1つとして「・生命の尊さや人権を大切にできる子ども」

石川県庁の人権推進室を訪問し、今後の施策に役立てていただけるように、セクシュアル・マイノリティの支援に先進的な他の自治体の施策の情報をお伝えし、資料をお渡ししました。

    

4月:東京レインボーウィークに合わせて開かれた、LGBT活動者「交流会」と「勉強会」(全国LGBT活動者の会(カラフル連絡網))に、レインボー金沢スタッフが参加しました。各地の取組みについて情報交換をしました。

 

「世界大百科事典」(平凡社)で、「同性愛は異常で病気」と現代医学では間違った説明のままであるなど、セクシュアル・マイノリティ関連語句の説明に多くの問題があります。これらの問題について「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」の明智カイトさんとレインボー金沢スタッフが一緒に出版社を直接訪問して担当者に改善を要望しました。担当者の方は理解を示し、「時間はいただくが、改善していきたい。」と前向きな返答でした。(2016年3月に、電子版で改訂公開されました。)

 

レインボー・アクション映像祭 プレイベント「『ハーヴェイ・ミルク』から考える、政治と社会のいまとこれから」にレインボー金沢スタッフが参加し、上川あやさん(世田谷区議会議員)の熱いトークに触発されました。

「レインボー金沢☆メルマガ」 第2号発行。

    

5月:金沢大学の授業でセクシュアルマイノリティについて取りあげたいとのリクエストがあり、当事者の声を資料として、学生のみなさんに理解を深めていただきました。

「LGBTの学校生活調査」の結果によれば、LGBTは、学校で深刻ないじめ・暴力・ハラスメントを受けており、早急に対策が必要です。こうしたことを踏まえて啓発や関連施策を推進してもらうよう、法務省の啓発冊子『人権の擁護』の「性的指向」「性同一性障害者」などの項目について、文章の具体的な改善案をまとめ、要望を送りました。

人権教育啓発推進センターのHP「人権について知りましょう―初めての方のための人権ガイド」に、「性的少数者(LGBT)の人権」のことが書かれていないので、改訂して加えるよう要望しました。

6月:「石川県が、『平成25年度人権問題に関する県民意識調査報告書』とその【 結果のあらまし 】をHPで公表しました。この調査は2013年12月~2014年1月にかけて実施され、今回初めて「性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の人権に関する質問として、【「同性愛者」や「両性愛者」の人権について】と【「性同一性障害者」の人権について】の2問が付け加えられました。これは昨年の石川県への具体的要望を生かしていただいたものです。

報告書「第15章 性的少数者の人権について」では、「人権尊重について問題があると思うこと」として、若い年代ほど「差別的な言動をされること」や「職場や学校で嫌がらせやいじめを受けること」を多く挙げています。これは、若い年代ほど、性的少数者の存在と状況について具体的に知る機会が増えたためでしょう。この調査結果を踏まえて、差別やいじめ解消に向けて具体的な施策を進めることが望まれます。 

 

7月:「レインボー金沢☆メルマガ」 第3号発行。

 

8月: マスコミの取材、自治体等へのアドボカシー、一般の方へのPRと協力依頼などのために、レインボー金沢の紹介をまとめた、リーフレットを作成しました。

 

5日と9日、石川県のコミュニティラジオ局FM-N1の番組「生活いち番シャトル便」でパーソンリティの杉谷淨さん(徳法寺住職)による「住職のよもやま説話」で性的マイノリティが取りあげられました。スタッフも協力し、「平等について:性の壁を越えて」というテーマで放送されました。 

 

9日開催の、 明智カイトさん の講演会「性的マイノリティの孤独生と、孤独死」のPRに協力させていただきました。「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」にて、LGBTの子どもに対するいじめ対策、自殺対策(=生きる支援)等に取り組み、メディアでも積極的に意見を発信されている、明智カイトさんの金沢初の講演でした。真宗大谷派仏教青年連盟主催の公開仏教講座「聞」の一環として金沢東別院で開催。翌日の石川テレビのニュースで報道されました。

 

白山一里野温泉観光協会さんの「一里野カップルフォトコンテスト」について、協力させていただきました。一里野公園のベンチやガゼボ(洋風の東屋)で2人で写っていれば、どんな年齢でも性別でも関係でも応募できます(顔が写っていなくてもかまいません)。コンテスト開催にあたって、「LGBT支持」の方針を打ち出し、性別や関係を問わないことにしたということです。石川県の温泉の方々がそのような方針を出してくださったことがとてもうれしいです。募集は11/30まで。

 

10月:11日「関西レインボーフェスタ」と11~12日「第二回 セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会」で、団体リーフレットを配布して、たくさんの方々と交流や情報交換をさせていただきました。

29日、石川県庁の人権推進室を訪問し、レインボー金沢の活動を説明するとともに、2015年人権啓発パネル展での性的マイノリティのパネル展示(今年2月初実施)、新「石川県人権教育・啓発行動計画」への性的マイノリティの記述の充実、啓発資料の内容の充実化・広報の拡充、などを要望しました。面談した担当の方々はじっくりと耳を傾けていただけました。

 

11月:「レインボー金沢メルマガ」第4号発行。 

20日、石川県・石川県教育委員会主催の人権シリーズ講座で、レインボー金沢代表の杉田真衣が講師を務めました。テーマ:「性的少数者の人権について~多様な性と社会~」

北陸中日新聞と北國新聞に取材記事を載せていただきました。

26日、これまで国勢調査で同居の同性カップルが誤記扱いされ存在しないことになってしまっている問題について、この問題に取り組んできた他の5団体とともに連名で、平成27年(2015年)国勢調査に関する総務省統計局長宛の要望書を同省担当者に提出するとともに、改善をお願いしました(レインボー金沢スタッフも東京に行き統計局への要望に同席)。

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